今考えると、自分は絶対に大丈夫！何とかなる！と思っても最初は何とかならなかったことが多かったと思います。

　でも今の私は初日にパスポートをなくして（忘れて）何をどうしたら良いのか分からず、只々固まっていた私と今の私では大違いです。

　学校初日、不安が込み上げてきて苦しかったのは今でも覚えています。私こんなんで１年間生きて帰れるか…と不安な気持ち半分、心の中では「明日は今日よりも、明後日は明日よりも成長するはず」と信じていました。学校にも段々慣れ、授業の内容も頭に入るようになってくるようになり、学校生活がとんでもなく楽しくなりました。でもやっぱり時には落ち込むこともありました。テストで悪い点を取ってしまったり、自分がミスアンダースタンディングをしてしまっていて会話が噛み合っていなかったとき（笑）そんな時は、「反省するよりも前に進め」と思っていました。

　ドラマ、（コロナの影響でなかった）陸上での沢山の出会いも沢山あり、個性ある人たちと沢山関わることができ、自分に沢山影響を与えてくれたと思っています。アメリカ人の自分の好きな事に対するパッションは素晴らしいです。私はアメリカに来る前まで、これといった夢がありませんでした。でもシニアの友達や同級生の子の中でも明確な夢があり、それに向かって頑張っていて、私は只々尊敬していました。これに影響を受けて、この１年間は自分の将来の夢について真剣に考えました。

　この先、近い将来に関わるだろうと思える人に沢山会えました。でも、どんな人であろうと出会いに感謝です。例え、それがどんなに自分を嫌っていた人であろうと（本来ならば、そういう人との出会いは感謝ではないですが）この留学生活においては感謝をするべきです。

　近い将来に関わるだろうと思える人はもちろん自分自身を強くしてくれるし、そういう人から学べることは沢山あります。でも、そうでない人たちは私のメンタルをとっても強くしてくれました。だからある意味感謝です。痛み、苦労なくして成長は得られません。

　母から留学前に「１年後の自分は留学前の自分よりも何倍も成長している！」と言われました。でもそれは自分の想像を上回るものだったのではないかと自分では思っています。長いようで短かった、いや秒のように感じた１年はもう戻ってこないのか…と思うと心がとても苦しく、切なくなってしまいます。でも、この１年がそのように感じられて、そしてバイバイを言うのがとても悲しかった友達や周りの方に支えられていたことを改めて感謝、そしてとても嬉しく思います。